MS社の資料による新文字セットの変更点

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[07-01-17]


Windows Vista の新文字セットの字形変更数および追加文字数について、諸説が出回っていますので、マイクロソフト社の資料による変更数をまとめたいと思います。

マイクロソフト社からは以下の資料が提供されています。


以下、詳細資料の内、「MSゴシック明朝V5.00フォントアップデート情報.pdf」(MSゴシック・MS明朝Version2.3からVersion5.0にかけての変更情報)に即してまとめたいと思います。

「MSゴシック明朝JIS04字形とJIS90字形.pdf」では、122字があげられています。

しかし、「MSゴシック明朝V5.00フォントアップデート情報.pdf」とJIS X 0213 追補1(「JCS委員会成果報告書」)をつきあわせてみると、字形変更は、137字であることが分かります。
うち、2字は、第三水準(78JIS互換漢字)とUCS互換漢字に関するもので、JIS X 0213 追補1 で字形変更された168字(第三水準の1字を含む)に対する字形変更は、135字です。

「JCS委員会成果報告書」に沿った内訳は、以下の通りです。

    (3) デザイン差のあるもの 8字 (39字中、31字を除く8字)
    (4) デザイン差の字形が補助漢字にあるもの 0字 (1字中「靱」を除く0字)
    (5) 字形差のあるもの 99字 (100字中「牽」を除く99字)
    (6) 三部首許容にかかわるもの 28字 (28字中28字)
    (7) 追加したUCS互換漢字 1字
    (8) 第三水準で対応するもの 1字
    (9) 第一・第二水準にないもの 0字
     合 計  137字

Vista の新文字セットで字形変更を行わないのは、33字です。
そのうち、JIS X 0213 追補1 の例示字形と字形が違うのは、「灸」「俳」「誹」の3字だけです。
JIS X 0213 追補1 の例示字形の変更自体が微妙で、判断が難しいのは、「甕」「蟹」「棘」「膏」「祟」の5字。
残りは、筆押さえの有無など、もともと JIS X 0213 追補1 の例示字形と同じだったものです。

なぜ「MSゴシック明朝JIS04字形とJIS90字形.pdf」では122字のみをあげているのかは別途まとめる予定ですが、字形変更の実際のついては、直接確認されることをお勧めします。


JIS X 0213 追補1 に即した字形変更の中にも、書体デザイン上の変更に類するものが含まれますが、「MSゴシック明朝V5.00フォントアップデート情報.pdf」によると、そのほかに、109字が、書体デザイン上の変更をおこなっています。

(非漢字の字形変更は、79字または88字です)


ただし、「文字化け」として問題視されたいるのは主に、新字体風に略された「拡張新字体」といわれるもので、書体デザイン上の変更を、いわゆる「Vista の文字化け問題」と結びつけるのは無理があり、また無意味であると思います。


「MSゴシック明朝V5.00フォントアップデート情報.pdf」で、Vista の新文字セット(v.5.00)で追加された漢字としてあげているのは、907字です。

その内訳は以下のようになると思われます。

    JIS X 0213:2000の第三・第四水準 3685字    
      補助漢字と共通
    2741字  
      第三・第四水準のみ
    944字  
        IBM外字と共通
    47字
        その他
    897字
    JIS X 0213 追補1で追加(UCS互換漢字) 10字    
      補助漢字と共通 2字  
      追加 8字  
    その他 追加 2字    

    3685字−2741字−47字=897字
    897字+8字+2字=907字

その他追加は、U+9B1D、U+29FD7です。


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